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「食パンマンがゆく」 by司馬遼太郎

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瞬間、男はドキンの腕をつかんだ。
「痛い。何すンのよ。」
「たれか、いただろう」
男には、予感があった。
平素よりバイキン城は湿気に満ちており、どことなくかびくさい。
だがこの日、男はそれとはまったく別の匂いがするのを
敏感に感じ取っていた。

パンの匂いである。

この点、若い読者はわからぬであろう。だが筆者幼年の折、しばしば食パンにはカビが生えているのを目撃した。およそパンの保存にあたり、カビを防ぐには余程の工夫が要る。

しかもこの当節、やなせ氏は「かびるんるん」という
かびを元にしたキャラクターを誌面に登場させている。
つまり、設定は梅雨なのである。
このことが間男の存在を城中に名実ともに匂わせ、さらには
「敵なのに仮面夫婦」
という異色の事態を招くのであるが、それについてはしばし筆をおく。

さて、バイキンマン。
間男の匂いが気になっている。
押入れに近づいた途端、漂っていたパンの匂いが濃密になった。
見ると、ひとの背中である。
「こいつ。―。」
男はカッと血がのぼり、その耳をつかんで引きずりだした。
身が裂かれる痛みで、間男はたまらず悲鳴をあげた。
窓明かりに照らされて、それまで隠れていた顔が
しらじらと浮かび上がった。

色は、白い。

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迂闊なことに、私は司馬遼太郎コミュのURLを紹介するのを失念していた。幕末史における不思議といっていいかもしれない。
http://mixi.jp/view_community.pl?id=4497
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  • 2005年11月27日 (日)
  • 20時58分00秒
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